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ソマティックエクスペリエンス

ソマティックエクスペリエンスとはピーターリヴァイン博士によって開発された心理セラピーです。

ソマティックとは身体的な、エクスペリエンスは経験の名の通り、トラウマを身体感覚からアプローチして治療をしていきます。

人は危機に直面すると逃げるまたは戦うために、自律神経系の交感神経系に多くのエネルギーが注ぎ込まれます。
逃げるため、戦うために通常では出せないような力を出したり、持ち上げられないようなものを持ち上げることができたりすることも交感神経が働いて、まるでアクセル全開の状態です。

しかし、逃げることもできず、戦うこともできなかった場合、どうすると思いますか?

どちらの状況も可能ではないとき、凍り付くという対処を身体は行います。

凍り付きという対処方法は重要な利点があります。

まず、野生動物は捕食動物から逃げられないと凍り付きを起こし動けなくなります。
これは、動かない動物は捕食動物が食べない可能性があること
捕食動物にとって、動かない動物は見つけることが難しいこと
そして、凍り付きは苦痛を最小限にする鎮痛の効果があることです。

この凍り付きは副交感神経(背側迷走神経)がブレーキの役目として働くために起こります。

外から見たときには止まっているように見えても、体に中はアクセルとブレーキが全開の状態です。
すなわち、神経系の中はこのエネルギーでいっぱいになっている状態です。

そして、危機的状況から生き延びた後、トラウマの症状で悩まされる原因は、このエネルギーが神経系の中から抜けることがなく残ったエネルギーがトラウマの症状を作り出しているとピーターは考えました。

どのようなトラウマであっても、同じような症状であるため、トラウマの症状は原因にあるのではなく、身体に残っているものと考えたのです。

しかし、自然界の動物たちは、捕食動物から逃げることができたときに、身震いして過剰なエネルギーを振り払い、すぐに活動できるようになります。

※YouTube https://youtu.be/Ox7Uj2pw-80

なぜ人間はそうできないのか。
大脳新皮質が発達した人間は、野生動物のように身震いで過剰なエネルギーを振り払うことができません。巨大なエネルギーは神経系の中に残ってしまい、それこそがトラウマの症状を作り出しています。

この神経系に残ったエネルギーと交渉するためには、脳幹にアクセスする必要があります。
脳幹には自律神経や生存反応が存在しています。
ですので、言語(お話し)ではなく身体感覚からアプローチしていきます。

感覚から自律神経に働きかけ、神経系の中の未開放なエネルギーを開放していくことで健康な状態に戻っていきます。

また、本当はその時にしたかったこと、未完了の衝動を完了することも健康な状態に戻る手助けとなります。(セッションの中でゆっくりと行っていきます。)

ソマティックエクスペリエンスでは感覚をゆっくりと追っていきます。
自分の意識をゆっくり身体感覚に向けることで、理性の働きを弱め自己調整力を高めていく手法です。