私の思うセラピーの最終的な目標は、自分の人生を自己決定できるようになることだと思っています。

トラウマがあると、自分が生きたいように生きることができません。

自分の気持ちに気が付くことも、どうしてそんな行動を取ってしまうのかもわからずに、自分がどこにいるのかわからない状態になっているかもしれません。

今までの人生の中で身に着けてきた様々な防衛（自分を守るためにつけてきた鎧）に気づき手放していくこと。

かつて必要だった鎧は、今はもういらないんだよ、それはもう過去のことなんだよということに気が付いていくこと。

それによって、この世界に安心していられるようになっていきます。

私は安心感を得るからこそグラウンディング（地に足をつける）することができると思っています。

その感覚が無ければ自分の身体に自分の心が入ることはとても怖いものになります。

自分の身体にいること、それは自分を大切にし、自分の気持ちや感覚に耳を傾けることができること。

身体に感じる感覚も軽くなります。
いろんな出来事に引っ掛かりがなくなり、心が穏やかでいられる時間が長くなります。
本当にしたいことを見つけられるようになっていきます。
そして、世界が恐怖に満ちたものではなくなってきます。

その先に本当の自分の人生を生きていくことができる、そう思っています。